心と体

2023年3月29日 (水)

スマホの使い過ぎは認知症になる?

 スマホ依存症や、スマホの使い過ぎが問題になったりしますが、3月25日の日本経済新聞の記事でデジタル認知障害について書いてあったので、ざっくり紹介します。  

 子供の脳の変化や認知機能への影響を追跡調査している東北大学加齢医学研究所の松崎泰助教授は、「インターネットやゲームの長時間使用は、使われる脳の領域に変化をもたらし、言語機能の発達などに影響していることがわかってきた」とのことです。

 子供では学ぶ力の低下、大人では物忘れや計算能力の低下があるそうです。

 ワシントン大学のマーカス・レイクル博士によると、脳はぼんやりしている時も相当なエネルギーを使っていることを解明。この時脳は何もしてないのではなく、入力された情報を整理し、最適な答えを出したり、重要な事だけを記憶したりする。とのことです。


 つまり、常にスマホを使っていると、脳の中を整理する時間がなくなり、うまく情報処理ができないとのことです。

 その結果、認知障害だけでなく、新しいことに興味がわかないなどの新しいタイプの「うつ」にもなるとのことです。

 対策としては、大人なら1〜2時間仕事したら5〜10分「ぼんやりタイム」を作ることを推奨しています。


 絶えずスマホをいじっている人は多いので、気を付けた方が良いですね。


 


 

 

    

 

 

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2022年6月22日 (水)

詐欺に注意!

 最近、営業電話がかかってきました。「火災保険を使って、無料でリフォームできますけど、どこか修理する所ありますか?」

 どんな火災保険に入っているかも話してないのに、怪しいですね。

 断って、調べてみると最近この手の詐欺が増えてるそうです。

 災害でもないのに、火災保険を申請したら、申請した本人が罪に問われるので、詐欺師に加担しないように注意しましょう。

 また、保険がおりないからと工事をキャンセルすると、莫大なキャンセル料をとる所もあるそうです。

 いろんな詐欺があるので、すぐに物事を決めずに、スマホなどでまず調べてみましょう。

 われわれの業界も、「こってますね~。かたすぎますよ~」「体のバランスが悪いですね~。定期的に来ないとダメですよ~」などと言って、詐欺を働く人はたくさんいるので注意してください。すぐに次回の予約をとろうとする人には注意しましょう。

 自分の体調に合わせて、自分のペースで通うことが大切です。自分の体を他人任せにしてはいけないと思います。

 日頃から食事、運動、休養など、自分には今何が必要かを考えて、どの様にストレッチや運動をするのが自分に合ってるか?自分の体の反応をみながら、自分の頭で考えるのが大切だと思います。人それぞれ体は違うし、日によって体調は変化します。

 われわれの仕事は体調を良くする手段の一つなので、日頃から自分で自分の健康を考え、何が必要かを考える習慣を持ちましょう。

 いかにも効果があるとか、優れた技術かと過剰な広告には気を付けましょう。この業界に27年ぐらいいますが、悪どい商売している人をかなり見てきましたよ(>_<)。    

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2021年11月14日 (日)

良い治療と感じるより、良い治療と思わされていませんか?

 自分が良いと思う治療が、良いと思わされていたとしたら怖くないですか?

 正しくない情報で説明されて、それを鵜呑みにして、納得させられて、信じ込んでしまったら怖いですよね。ある意味洗脳ですよね。

 

 一つ、具体的に話してみましょう。


 「小顔矯正」と言って、整体をしてる治療院があります。

 小顔に本当になると思いますか?

 2013年4月には、消費者庁が「小顔矯正」の広告は科学的根拠がないと言って、業者に行政処分をしました。

 

 そもそも、解剖学的な見地から言えば、顔面頭蓋は10種16個の顔面骨でできていて、顔面骨では、顎関節をなす下顎骨は動きます。

 顔面骨から離れて、筋肉に付着している顔面骨の一つの「舌骨(ゴックンと飲み込んで上下に動く所)」も動きます。

 これらは可動性はありますが、他の顔面骨はくっついているので動きません。


 頭蓋骨は、産まれてくる時は未骨化で、狭い産道を通るため、重なりあって産道の形に合わせて動きますが、2歳後半でくっついてしまいます。


 簡単に、解剖学的見地から説明しましたが、顔が小さく矯正されるなどありえない話しなのです。だから消費者庁も、景品表示法に基づいて、そんな誇大広告をするのは違法です。と、言ってるのです。

 いくら顔や頭をグリグリ押そうが、くっついている骨は動かないので、小顔にはならないのです。

 

 なぜ信じるのか?


 刺激により、筋肉が一時的に緊張して、脂肪や表皮が引っ張られ、小顔になったと勘違いする人もいるでしょう。


 また、顔のむくみが取れたと勘違いする人もいるでしょう。

 しかし、そもそもむくみでしょうか?

 一過性の顔のむくみは、健康な人でもよくあります。 

 病的なむくみなら、心臓や腎臓など、内臓の問題が考えられます。

 本当にむくみの問題があるなら、整体師に診てもらう前に、医師に診てもらうのが正解だと思いませんか?


 この仕事をしてると、お客さんの中には、むくんでいるのでマッサージして、改善させて下さいと言う人もいますが、むくみじゃなく、単純に脂肪という人もいます。正直にそれを言ったら、お客さんは嫌な気持ちになって、もう二度と来ないでしょう。

 本人がむくみと思っているのに脂肪と言えば、かなりの確率で嫌な顔をされるのは想像がつくでしょう。

 逆に脂肪だとしても、むくんでいるから、マッサージして良くしましょう。定期的に来てマッサージした方が良いですよ!と、言った方がお客さんは喜ぶし、お金になりますね。


 私はそんな騙す様なことをしませんが、正直者は損をしてしまいますね。


 「私の通ってる治療院は小顔矯正しているけど、行政処分されてないから大丈夫」と、思った人がいるかも知れませんが、同じ様なことをしてても、一件ごとに調査してたら手が回らないですよね。

 誰かが消費者庁に、この店はこの様な誇大広告をしてると指摘しないと、たくさんの仕事がある中動けません。


 こんな現実を知っても、小顔矯正の先生は良い人だ!と思ってしまうなら、暗示にかかっているか、洗脳されていると言ってよいでしょう。


 いや、洗脳なんかされてない!あの先生は人柄が良くて、あそこの治療院に行くと、スッキリしますとか、言う人もいるでしょう。


 根本的に、科学的根拠がなくても、良いと思い込めば、良くなると錯覚する人もいます。それが暗示や洗脳です。心と体は繋がっていると、昔から言われたりしますが、そもそも人間とはそういうものです。催眠術を想像すれば分かりやすいかもしれないですね。

 その先生を良いと思う人にとっては治療家と言うより、教祖様になってるかもしれないですね。

 

 人柄が良くても、人の体を預かる仕事なら、科学的根拠のないことは言わない方が良いと私は思っています。

 本当に人柄が良い人なら、美容を気にする女心につけ込んで、科学的根拠のないことを言って、お客をとろうと思いませんよね。 

 私はこの業界に入って25年ぐらい経ちますが、間違った健康情報を信じている人をたくさん見てきましたし、技術もないのに、儲けるために適当なことを言って、お客をとってる同業者もたくさん見てきました。

 何を信じて、何にお金をかけようが、お客さんの自由なのですが、真実を知った上で選んでいるなら良いですが、真実を知らずに偏った考えにとらわれてしまうのは問題ではないでしょうか?

 自分が信じ込んでいる情報を、客観的に見直すことは難しいと思いますが、このブログを読んで、見直すきっかけになれば良いと思っています。

 

 

 

   


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2021年4月28日 (水)

#7119知ってますか?

 救急車を呼ぶなら119番ですね。コロナ渦であってもなくても、今、119番に電話した方が良いのかどうか?と悩む事はあると思います。

 そこで、#7119番があります。

 意外と知らないですよね。

 症状を話すことにより、救急車を呼んだ方が良いのかどうか判断してくれます。

 私自身、最近親の事で、心配で電話しました。

 その時の状況は、呼んだ方が良いのか悩んだし、本人が救急車を呼ぶのは嫌だと言うので、電話しました。

 いろんな状況で、救急車を呼んで良いのかどうか悩むことは誰にでも起こることだと思います。

 高齢者で頑固に救急車を呼びたくないと考える人は、そこそこいると思います。それで呼ばずに結果として、家族が後悔の念にさいなまれても良くないと思います。

 そもそも医学的知識が乏しければ悩んで当たり前だし、偏った医学知識で判断するのも怖いことです。

 

 まずは選択肢として、#7119は覚えた方が良いですね。

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2020年9月 3日 (木)

熱中症と低ナトリウム血症

 厳しい残暑の中、少し前の新聞で気になる記事があったので紹介します。

 熱中症予防のために水分補給は欠かせませんが、必要以上に水を飲みすぎると、体内の、塩の成分であるナトリウムの濃度が薄くなり、頭痛や吐き気、けいれんなどが起こる「低ナトリウム血症」になることがあります。 


 よく、熱中症の予防に水分と塩分補給は聞いていると思いますが、「低ナトリウム血症」にならないために塩分が必要なのです。


 一般的に日本人は塩分の摂取量が多いので、普通に食事を取っていればナトリウム不足になることは少ないとされています。 

 ところが、食事を抜いて水分ばかり摂取していると、体液や血液のナトリウム濃度は低くなります。さらに過剰に水分を取ることで低ナトリウム血症が引き起こせられます。


 低ナトリウム血症がやっかいな点は、症状が熱中症と似ていることです。熱中症の処置では水分を多く取らせるのに対し、水の飲みすぎによる低ナトリウム血症では、まずは飲水制限が基本となります。正反対の処置となるため、間違った処置で症状を悪化させないように注意が必要です。


 水分の取りすぎによる低ナトリウム血症は、問診に加え血液検査で診断がつきます。おかしいと思ったら病院に行くのが良いですね。


 高齢者は高血圧の人が多いので塩分の加減が難しいかもしれないですね。しかも、冷房が嫌いとか、老化現象として暑さを感じにくくなっているので、熱中症になる人も多いので、より塩分と水分と暑さに気配りしないといけないですね。


 以前、一緒に働いていた人で、その人の健康法で、朝起きたら何リットルかの水を飲むという人がいましたが、危険ですね。本人はそれが効果あると信じ込んでいました。間違った健康法を信じ込むのは危険です。

 精神疾患で、水を飲まなければならないという強迫観念から、低ナトリウム血症になる人もいます。正しい知識と情報で残暑を乗り切りましょう。

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2019年4月17日 (水)

NHK プロフェッショナル大丈夫か?

 NHK のプロフェッショナルで、お尻に特化したトレーニングで有名な美人トレーナーを紹介してました。

 正直、何故その人?って感じですね。特に専門知識が詳しいから?えっ?もっと運動生理学に詳しい先生いるでしょ!

 NHK が、美人でカリスマ性を使って、必要以上に高い金で、金儲けしている人に乗っかって良いの?と、思ってしまいました。

 民放ならまだわかるけど、NHK が?って感じですね。

 プロデューサーが、その先生を特集したかっただけじゃないの?

 テレビって、やっぱり影響力あるのに、営利だけじゃなく、その人を幸せにしたい目的でやってます、みたいな感じで綺麗に終わらせようとしてるけど、その人の幸せ以上に、営利を目的にしてる人はプロフェッショナルじゃないでしょ!。 

 別に、この美人トレーナーが嫌いなわけじゃないけれど、この人の特集組むなら、武井壮でも、ダウンタウンの松ちゃんでも良いでしょ!と突っ込みたいですね。

 厳しいことを言われ、優しさを与えられると、その人に取り込まれることがあります。洗脳と言ったら大げさかもしれないけど、先生と生徒の関係だけでなく、恋人、友達の関係でも、心に響きます。 

 でも、「私は先生のおかげでこれだけ頑張れました。」と言う人もいるでしょう。

 

 「ん?、トレーニングしてもらっているけど、それにしては値段高過ぎない?」

 と、気付くかどうかはあなた次第。

 

 高い金出すと、効果ありそうだし、効果出そうと頑張りますね。

 

 冷静に考えて、最後はあなたの心次第で選択すれば良い話(笑)。

 

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2019年3月23日 (土)

「加圧シャツ」 科学的根拠なし

 3月23日の日本経済新聞の記事を紹介します。 消費者庁は 22日、着るだけで圧力によって体が「痩せる」「筋肉が付く」とうたう男性向けの「加圧シャツ」の広告は、科学的根拠がなく、 景品表示法違反 に当たるとして 販売会社 「イッテイ」など 9社に再発防止命令を出した。
 消費者庁表示対策課によると、命令を受けた対象商品は計15点。いずれもポリウレタン製で伸縮性があり、平均3000~4000円で売られていた。9社は自社のウェブサイトや通販サイト「楽天市場」で、「着るだけで1時間で腹筋200回分の効果」「1週間でマイナス5キロ」などと表示した。
 2017年以降に60万枚以上販売し、約20億円を売り上げた会社もあった。消費者庁は合理的な根拠をしるす資料を求めたが、提出した社はなかった。
 健康、美容業界は相変わらずウサンクサイ人ばかりで嫌になりますね。やっぱり楽に痩せたい人は引っ掛かるんでしょうね。運動して、摂取カロリーと消費カロリーをコントロールする意志を持ち続けるのは、難しいですね。そういう人間の心理をついて騙して金儲けする人は最低ですね。
 芸能人のヒロミも加圧シャツをプロデュースしてるけど、これからも平気でコメンテーターをやるのであろうか?

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2017年5月20日 (土)

ツボを気にする人

足裏のどこかを押すと痛いから、どこか内臓が悪いのでは?と、気にして聞いて来る人がたまにいます。


足ツボマッサージをやってる店ではよくそんな話はするし、テレビではお笑い芸人が足ツボマッサージで痛いリアクションをとって笑いをとっています。いろんなマスコミで「ツボ」という言葉が当たり前に使われると、「ツボ」というモノが実在するかのように思えてしまう。 


しかし立ち止まって考えてみましょう。まずツボが実在するのか?見えるのか?


見えないし、実在しません。電子顕微鏡でも見えません。細胞にはDNA という遺伝子があり、それがどのように配列しているのかがわかる世の中でも見えません。


それなら「ツボ」って何なの?


簡単に言うと、体には「気」が流れていて、体内でどこか体調が悪いと、「気」の通路に反応が出るポイントを「経穴」と言います。その経穴がいわゆるツボになります。


体には「気」が流れているのか?「気」が実在するか?見えるのか?


見えないし、実在しません。


ツボを信じてる人や、ツボという言葉を使って治療している人は怒るかもしれませんね。


私はツボを信じるなら信じて良いと思いますが、東洋医学はまずは「思想」から初まっていて、どのような思想なのかを理解してから信じるべきだと思います。そしてツボという言葉を使って治療する人は、きちんと東洋医学の思想を説明して、それに基づいた治療をしてると伝えるべきだと思います。
真実を置いといて、一つの考えを押し付けるのは洗脳と同じです。


ではその思想とはどういうものなのか?


東洋医学には天人合一説というのがあります。自然と人体は一体であると捉え、自然は大宇宙であり、人体は少宇宙であるとみなし、人体の生理、病理あるいは疾病の発生や治療の法則は、すべて自然の法則で説明できる。というものです。


「気」の概念は、古代中国人の思想になります。あらゆる自然現象を気の変化としてとらえ、季節の移り変わり、生物の誕生と死など、この世のあらゆる事物はすべて気の運動変化によって生ずるものであり、万物は気によって構成されているととらえました。
人体の生命活動も気によって構成されているととらえました。
人体に流れる気は原気といわれ、水穀の気、清気、腎気が結合してできたものを言います。(意味がよくわからないと思いますが、私もよくわかりません。そういう思想ということです。詳しく知りたい人は自分で調べてね。(>_<))


陰陽論というのもあり、自然の現象や事物は陰と陽の属性に分かれていて、人体も四つん這いの姿勢で太陽が当たる部分を陽として、影になる部分を陰として、陰陽のバランスで体の病的状態を判断したりします。なぜ四つん這いの姿勢で区別するかは思想なのでわかりません。


五行論というのもあり、自然界はすべて木・火・土・金・水という5つの基本的要素から構成されており、それらの属性に還元できると考え、小宇宙である人体の機能や疾病の発生過程も五行論で説明できるとした。


ややこしいですね(>_<)。詳しく知りたい人は自分で調べてほしいです。独特の世界観なんですよ。宗教みたいなものだと私は思ってます。


東洋医学はそういうものだと知ってから、ツボを信じれば良いと思います。こういう基本的なことを理解もしないし、知りもしないで私は信じてるという人は、洗脳されてるのと一緒だと思います。足のここのツボを押して痛いのは胃が悪いと言われた。本にツボの図が書いて、効果があると書いてある。テレビでここ押せば良いと言っていた。そんな情報ばかりが飛び交っていると、否応なしに信じてしまうかもしれないですね。


まずは真実を見て、自分で考えることから初めませんか?
人は自分の信じてることを否定されると、自分が否定されたととらえがちになって、真実を見落とすことがあります。


私はマッサージ師として、人の体にたずさわる者として、科学的根拠のないことは言うべきではないと思っています。だからツボ的な考え方はしません。マッサージの効果はツボ的な考え方ではなくても、科学的根拠はあります。専門学校ではそういう勉強をしますが、一般の人は、なかなか真実を知らずにいます。真実を知った上で、ツボに興味があれば足ツボマッサージに行けば良いし、ツボの本も買えば良いのです。悪い言い方をすれば、食い物にされかねないのですから。自分で納得して選びましょう。


宗教に信仰の自由があるのと一緒のようなものだと私は思っています(>_<)。

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2016年9月29日 (木)

ストレスからホルモンの勉強してみますか?

 3ヶ月ぐらい前だろうか? NHK で、キラーストレスという題名でストレスについて特集していたが、ストレスにさらされ続けると、脳細胞が破壊されていくということだ。  

 その仕組みというのは、ストレスがかかると、脳の、恐怖や不安を感じる扁桃体という部分が活動します。
 すると脳は副腎という、腎臓の上にあるちいさな器官に働きかけ、そこから様々なストレスホルモンが分泌されます。
 ストレスホルモンは心拍数を増やし、血圧を上昇させます。
 ストレスホルモンのなかでもコルチゾールは脳にたどり着き、吸収されますが、一定以上になると脳を破壊するということです。

 マウスにストレスを与える実験では、脳の海馬という記憶や感情をつかさどる神経細胞が損傷したということです。持続的にストレスが続くと、うつ病になる可能性があるということです。また、認知症にも影響を与える可能性があるそうです。


 ストレスというのが怖いものに思えてくるが、対策として、コーピングというものをやると良いらしい。 
 ストレスがかかったら、気晴らしになることをあらかじめ用意する。例えば音楽を聞くとか、散歩するとか、宝くじに当たったことを想像するとかでも良いらしい。
 ストレスに対して気晴らしになることをして、それでもスッキリしないなら、違う気晴らし方法を用意しといた中から選んでいくということだ。気晴らし方法は多く用意しといた方が良いということだ。


 他に対策として、マインドフルネスというのを紹介している。
 これは瞑想みたいなものだけど、まず体の力を抜き、背筋を伸ばして座ります。そして体と呼吸に意識を向け、その様子を感じます。座っていると雑念が浮かんできますが考えないようにします。毎日10分程度から始めるということです。
 今に意識を置くことで、嫌な気持ちや不安な気持ちにさせる雑念から解き放ち、コルチゾールが出るのを防ぐということです。


 ストレス恐るべし、コルチゾール恐るべしですね!
 このコルチゾールとは副腎皮質ホルモンです。
 副腎皮質ホルモンには何種類かありますが、糖質コルチコイドと呼ばれるものの1つです。
 

 よく耳にすることがあるステロイド剤とは副腎皮質ホルモン剤です。
 医薬品としてのステロイド剤は糖質コルチコイド、またはそれに似た物質を人工的に合成したものとされています。

 ストレスが続くとコルチゾールが脳を破壊すると、この番組ではすっかり悪者だが、そもそも良い働きをすることも勉強するべきであろう。


 低血糖の時に肝臓で糖の新生を促し、血糖値の維持に貢献します。

 ステロイド剤があるように皮膚、アレルギー、関節リウマチなどによる炎症を抑える働きがあります。 

 
 要はコルチゾールが多く分泌されてもダメだし、少なく分泌されてもダメなのです。必要な時に適量が分泌されなくてはならないのです。 

  
 ちなみに炎症を抑える働きがありますが、そもそも炎症とは、例えば体内に細菌が入った時にそれを排除するための免疫システムで、結果として腫れたり熱が出ている状態です。その免疫システムを抑制することで炎症を抑えているのです。つまりコルチゾールは免疫力を低下させるのです。コルチゾールが多ければ、感染症にかかりやすくなります。
 ステロイド剤も適量じゃないといけないのです。    

 人の体内は微妙なバランスで成り立っているのです。1つの副腎皮質ホルモンを取り上げてもわかるでしょう。


 

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2016年6月13日 (月)

歩くだけでは筋肉はつかない

以前に年配の人で、健康に気をつけて、ウォーキングや体操をする人は多けど、なかなか筋トレをやる人は少ないとブログで書いたのですが、筋トレの大切さを書いた記事があったので紹介します。


6月11日の日本経済新聞の記事です。

「ウォーキングで足腰を鍛えている」と胸を張る中高年は多い。ところが、筑波大学大学院人間総合科学研究科の久野譜也教授は「ウォーキングだけでは一部の筋肉しか使っていない。残念ながら運動をしているつもりでも筋肉がついていない人が多い」と話す。

筋肉は20〜30歳を頂点に、鍛える努力をしないと下降の一途をたどるという。30歳からは毎年約1%ずつ減る。20〜30歳の時を100%とすれば、80歳では半分以下になる計算だ。「高齢者ほど筋力アップを心掛けてほしい」と久野教授。

なぜ筋力は大切なのだろうか。筋肉が減ると運動機能が落ちてよろけやすくなる。高齢者の転倒は骨折につながる。久野教授は「筋肉に骨はくっついているので筋肉を動かすと骨に負荷がかかり、骨密度の低下が緩やかになるとのデータがある」と話す。

それだけではなく筋肉量が減ると消費カロリーがダウンし、肥満になりやすい。筋肉は基礎代謝の約40%を占める。消費できない余分な熱量は内臓に蓄積することになり、積み重なると、中年太りや糖尿病などの生活習慣病の原因になる。

肥満の人が体重を落とすには、瞬発的な筋トレよりも消費エネルギーの多い、有酸素運動が勧められる。ただし「そもそもエネルギーを消費してくれる筋肉を増やさないと有酸素運動も効果が薄い」と、肥満外来を開く水道橋メディカルクリニックの砂山聡院長。
それを裏付けたのが筋トレで肥満体型を解消した経済評論家の森永卓郎さん。森永さんが通ったライザップの専属トレーナーの幕田純さんは「森永さんは仕事の移動は歩きと電車。有酸素運動は十分だった。週に2回約2ヶ月間の筋トレと、筋トレ2ヶ月前から糖質を抑えた食事にしたのが減量成功の決め手」と話す。90キロの体重が70キロに、32%の体脂肪率は26%になった。森永さんは血糖値が高かったが、体重が減って筋肉量が増え改善した。筋肉は糖分を多く消費してくれるからだ。ただ糖尿病の人は「筋トレでふんばった時に心臓発作や眼底出血を起こしやすく、注意や検査が必要」と砂山院長。

肝心の筋肉はどうやったらつくか?。
一般的に、筋肉量を増やすには「速筋」という瞬発力を発揮する時に使う筋肉を刺激する。すると乳酸という物質が作られる。「乳酸がたまると筋肉の肥大を促すホルモンが分泌され、筋肉は大きく強くなっていく」と砂山院長。
加えて「筋肉の材料となるたんぱく質が十分に補給されていることが大切」。運動負荷をかけつつ、たんぱく質を取ることで筋肉はできる。筋トレ後30分以内に粉やゼリー状のプロテイン剤などを取れば吸収がよい。


ウォーキングや体操も良いけど、筋トレの大切さをもっと多くの人に理解してほしいですね。

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