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2016年12月22日 (木)

水素水は体に良いか信じますか?

12月15日に、国民生活センターが水素水について調査し公表しています。


最近話題の水素水だけど、どれくらい効果があるか気になる人はいるでしょう。


国民生活センターの調査では、容器入りの水素水の商品10銘柄と水素生成器の商品9銘柄の計19銘柄を調べたとのことです。
それらの商品は、水素濃度が表示より低い濃度のものがあったり、水素が検出されないものがあります。
また、商品は時間と共に水素濃度が低下するということです。たとえ未開封のものでもそうなります。


広告の仕方にも問題があり、「様々な病気の原因と言われる悪玉活性酸素を無害化する」、「アトピーに痒い部分に水素水をつけて下さい」など医療品医療機器等法や健康増進法や景品表示法に抵触するおそれがあるということです。


事業者へのアンケート調査では、水素水の飲用により期待できる効果は?という問いに、「水分補給」という回答が一番多かったということです。
これは明らかに何かに効果があると言ったら違法になるとわかっての回答ですよね(^_^)。


また、自社商品の水素水や生成器で作った水の機能性について調査、研究していると回答したのは17社中9社ということです。
すべての会社でやってないんですね(*´-`)。


突っ込み所が満載ですが、国民生活センターでは消費者へのアドバイスとして、「水素水には公的な定義等がなく、溶存水素濃度も様々です。
またトクホや機能性表示食品として許可、届出されたものは現在のところありません。」としている。


国民生活センターは事業者に、法に抵触するおそれがあるとして表示の改善を要望し、行政にも事業者に表示の改善を指導するように要望しています。

気になる人は国民生活センターのホームページを見てみましょう。


要は今のところ水素水が体に良いという科学的根拠がないということですね。
はっきり効果があるとわかってから商品にしろ!と突っ込みたくなりますが、はっきり効果を証明できないのが健康食品なんですよね。


以前から、私は健康に関しては科学的根拠のない治療や商品を商売にしてはいけないと思っています。それをすると何でもありの治療院や商売ができてしまうからです。
私のおじさんは53歳でガンで亡くなっています。助かりたいと思って値段の高い健康食品のアガリスクも買っていました。わずかな希望にすがるおじさんに、止めろとは言えませんでした。
何となく美容や健康に良さそうだと、たしなむ人はいいかもしれないけど、切羽詰まった人の気持ちにつけこむ商売は嫌いです。


 


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2016年12月14日 (水)

子供の卵アレルギーは微量摂取で抑制できる

12月10日の日本経済新聞でこのような記事が出てました。   


国立成育医療研究センターなどは乳児が生後6ヶ月から微量の固ゆで卵を食べ続けることで、1歳時点で卵アレルギーの発症を8割減らせるとの研究結果をまとめた。
アレルギーの原因となる食品は、離乳早期の摂取を避けるべきだとの考え方が強いが、それを覆す内容。
同センターの大矢幸弘医長は「卵の加熱が不十分だと危ない。必ず専門医に相談してほしい」としている。


成果は英医学誌ランセットに9日掲載された。研究チームは生後4ヶ月までにアトピー性皮膚炎を発症し、食物アレルギーを起こしやすい乳児を対象に試験をした。
このうち60人は生後6ヶ月から固ゆで卵の粉末50ミリグラムを毎日摂取し、9ヶ月以降は250ミリグラムに増やした。別の61人にはかぼちゃの粉末を生後6ヶ月から毎日食べさせた。


1歳時点で卵アレルギーを発症したのは卵の粉末摂取グループが8%だったのに対し、かぼちゃのグループは38%。卵を食べた方が発症率が8割下がる結果となった。
研究チームは少量を食べ続けることで体が慣れ、免疫の反応を抑えられたとみている。卵アレルギーは子供の食物アレルギーの中で最も多い。


アトピー性皮膚炎のある子供は食物アレルギーが多いので、参考になるかもしれないけど、その他にソバや小麦粉など様々な食材でもアレルギーを抑えようと思ったら大変ですね。
簡単に食物アレルギーをなくす方法は今はないけど、いつかなくなる時はくるのだろうか?

  

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2016年11月29日 (火)

マグロ過食に注意 妊婦から胎児へ影響

昨日の毎日新聞の一面に書かれた記事ですが、マグロ好きな日本人には気になる記事ですね。以前から、水銀が食物連鎖によって徐々に濃縮し、上位に位置するマグロなどで濃度が高くなる問題はありますが、知らない人はこれを機に勉強しておきましょう。


記事によると、マグロやメカジキなどメチル水銀を比較的多く含む魚介類を妊婦が食べ過ぎると、生まれた子の運動機能や知能の発達に悪影響が出るリスクが増すことが、東北大チームの疫学調査で分かった。メチル水銀は水俣病の原因物質だが、一般的な食用に問題のない低濃度の汚染でも胎児の発達に影響する可能性があることが明らかになるのは、日本人対象の調査では初めて。


2002年から、魚をよく食べていると考えられる東北地方沿岸の母子約800組を継続的に調査。母親の出産時の毛髪に含まれるメチル水銀濃度を測定し、子に対しては1歳半と3歳半の時点で国際的によく用いられる検査で運動機能や知能の発達を調べ、両者の関係を分析した。


毛髪のメチル水銀濃度は低い人が1ppm 以下だったのに対し、高い人は10ppm を超えていた。世界保健機関などは、水俣病のような神経障害を引き起こす下限値を50ppm としている。
濃度が最高レベルの人達の子は最低レベルに比べ、1歳半時点で実施した「ベイリー検査」という運動機能の発達の指標の点数が約5%低かった。乳幼児期の運動機能は将来の知能発達と関連があるとされる。3歳半時点の知能指数検査では男児のみ約10%の差があった。海外の研究で男児の方が影響を受けやすいことが知られている。


国は2005年、海外の研究を基に、妊婦に対しメチル水銀の1週間当たりの摂取許容量を体重1㎏当たり100万分の2グラムと決めた。厚生労働省はこれに基ずき、クロマグロの摂取は週80グラム未満とするなどの目安を示している。今回の調査では食生活も尋ねており、約2割がこれを超えていたと考えられるという。


研究チームの仲井邦彦・東北大教授は「目安を守れば、影響は心配しなくてよいと考えられる。魚には貴重な栄養も含まれており、妊婦が魚を断つことは好ましくない。食物連鎖の上位にいるマグロなどを避けサンマなどを食べるなど、魚種を選ぶことが大切だ」と話す。


刺し身なら一人前、切り身なら一切れが約80グラムということらしい。
1週間で80グラム未満だと、気をつけないと超えてしまうこともありそうですよね。
妊婦さんはストレス溜まっちゃいますね。

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2016年11月10日 (木)

インプラント治療にご用心

歯のインプラント治療を受けて3年以上経った人の40%余りが、細菌に感染することであごの骨が溶ける病気や、その前段階の炎症症状を起こしていることが、日本歯周病学会の調査でわかりました。


インプラント治療は多くの人に周知されていて、あごの骨に金属を埋め込んで人工の歯を固定させる治療です。


その治療した部分の周りに細菌が感染して炎症が起き、金属を埋め込んだ骨が溶けるインプラント周囲炎という病気になる人が増えているとのことです。


入れ歯と違って、インプラントの場合は自分の自然の歯のように感じて、定期検診に行かなくなりこのような状態になってしまう場合があるということです。


私の周りにもインプラントをした人はたくさんいますので、定期検診は必ず行きましょう。


私自身は今は虫歯もなく、インプラントもしていませんが、3ヶ月に1回定期的に歯科医で歯石をとったり、超音波の水で汚れを落としたりして気をつけています。

今は歯周病がいろんな病の原因になっていると言われていますので、定期的に歯科医に行くことをお薦めします。


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2016年11月 9日 (水)

薬用せっけんの効果に疑問符

 11月9日の毎日新聞に気になる記事がありました。
 一般家庭で広く使われている薬用せっけん。このうち抗菌成分トリクロサンなどを含むせっけんについて厚生労働省が9月末、別の成分に切り替えるよう業界に通知した。「普通のせっけんより感染症予防の効果があるとの根拠がない」と、米国で販売禁止になったためだ。  


日本の厚生労働省にあたる米食品医薬品局(FDA)は9月上旬、トリクロサンやトリクロカルバンなど19の抗菌成分を含むせっけんの販売を1年後に禁止すると発表した。最大の理由は、通常のせっけんと比べて、感染症を防ぐ効果が優れているとの科学的な証拠がなかったことだ。


発表では「長期間使うと抗菌剤が効かなくなる耐性菌が発生する恐れもある」と指摘した。抗菌剤を長く使うと、たとえばトリクロサンの効かない性質が他の病原菌に移る恐れもあり、家庭で使う場合は「長期的には利点よりも害のほうが及ぶ可能性がある」との判断だ。
 FDA は3年前から、感染症の予防効果と長期の安全性を証明するデータを出すようにメーカーに求めていたが、それがなかったことも販売禁止につながった。


ふだんの手洗いについては「普通のせっけんと水で洗い流すのがよい」とFDA は勧める。せっけんがなければ、アルコール濃度が60%以上の消毒薬を使ってもよいという。


商品の安全性に問題はないが、米国の販売禁止を受け厚生労働省は「海外で懸念が生じた以上、切り替えが望ましい」と判断。来年9月末までに、これら19の成分を含まない製品に切り替えるように業界に通知した。ただ米国と同様に日本でも数年前から切り替えが始まっていたようだ。メーカーで組織する日本石鹸洗剤工業会や日本化粧品工業連合会は「大手企業ではすでに対応が進み、該当品目はかなり少なくなっている」と見る。


当店の洗面所にも薬用ハンドソープが置いてあるが、使いきりしだい置くのはやめる予定です。

変に菌に敏感になりすぎないで、普通にせっけんで手洗いした方が良さそうですね。

  

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2015年12月26日 (土)

意外な事で食品の成分が変わります。

12月25日の日本経済新聞におもしろい記事がありました。

文部科学省は25日、日ごろ口にする食品の栄養成分をまとめた日本食品標準成分表の改訂版を公表した。
製造に使う釜の多くが鉄製からステンレス製に代わったことで、ヒジキに含まれる鉄分が大幅に減った。

成分表は学校給食の献立づくりや栄養指導などに幅広く使われている。1950年に初版が作られ、今回の改訂は5年ぶり7回目。発芽玄米や加工食品など新たな品目を追加し、掲載する食品数は1878から2191に増えた。

表示が大きく変わったのが「鉄分の王様」とも呼ばれるヒジキ。100グラムあたり55ミリグラムあった鉄分が6、2ミリグラムと、9分の1になった。
ステンレス製の釜が普及し、以前より鉄分が少ないものが流通していることが理由。
切り干し大根もステンレス製包丁の普及を受け、鉄分が9、7ミリグラムから3、1ミリグラムに減った。

鉄製の調理器具でなくなることにより、食品の成分が改訂されるというのは意外ですよね。

逆に言えば、鉄製のフライパンや鉄製の包丁で調理すると鉄分を補給できるということだから、この情報が広まれば鉄製の調理器具が売れそうですね。

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2015年11月 9日 (月)

診療報酬を不正に受給しているのは暴力団だけじゃない。

最近よく報道されてる、暴力団による診療報酬詐欺がありますが、接骨院や整骨院では、ほぼどこでも行われていると言っていいだろう。


今回の暴力団の手口は、接骨院に通院してないのに通院してたようにして、診療報酬を不正に受給するわけだが、よくあるのは保険が適用されない症状に対して、保険請求をするパターンだ。


そもそも接骨院や整骨院など、保険が使える店は柔道整復師の資格を持ってる人の店である。

柔道整復師は骨折、捻挫、打撲、脱臼などの症状に対して保険を使って治療はできます。
しかし慢性の腰痛や肩こりに対して保険を使って治療することはできないのです。

慢性の症状でも、腰痛なら腰椎捻挫、肩こりなら頸椎捻挫として違法に保険請求します。

私自身、学生時代に2ヶ所の接骨院でバイトしてましたが、患者は慢性の腰痛や肩こりや、変形性膝関節症で95%は占められるでしょう。

あなた自身または周りの人で、慢性の腰痛や肩こりで、接骨院や整骨院で保険を使って何百円とかで治療してもらった人がいるかどうか?聞いてみれば必ずと言っていいほどいるでしょう。

警察は暴力団じゃなければ診療報酬詐欺として取り締まらないのだろうか?その気になったらほとんどの接骨院や整骨院は捕まるだろう。


接骨院や整骨院に通院する人で、違法と知ってて何百円で安くできるからという理由で行く人もいれば、違法と知らずに、それが当たり前と思って行く人もいます。
当店に来る人の中には、接骨院とかだと物足りないから当店に来ると言う人がいますが、そもそも畑違いです。

柔道整復師の人はそもそも専門学校の授業でマッサージの勉強はしてません。マッサージの勉強をしてるのは我々あん摩・マッサージ・指圧師です。柔道整復師は包帯の巻き方は勉強しても、マッサージのやり方は勉強してません。
こんな当たり前のことを知らない人がたくさんいる現状っておかしいですよね。

そもそも時代の流れで柔道整復師の必要性がないんですよね。西洋医学が入ってきて、骨折、捻挫、打撲、脱臼したなら整形外科行きますよね。接骨院や整骨院だとレントゲンも撮れないですしね。
無理に柔道整復師を存続させようとするからこんなことになるんですよね。整形外科に取られてしまったお客を補うために、マッサージに行くお客を保険を使って補おうとしてできあがったシステムですよね。柔道整復師に保険を使えなくすればこんな事件は一発で解決するけど、利権に絡む人達は守ろうとしてそれを許さないことでしょう。この利権を砕ける政治家がいたら、本物の政治家と言えるでしょう。


医療費や社会保障費が40兆円を超えようとしてる中で、こんなことしてて良いのでしょうか?
国の借金が1000兆円を超えようとしてる中で、良いのでしょうか?

慢性の腰痛や肩こりで、保険を使って何百円で治療してる人は、暴力団の詐欺に手を貸してる人と同じことをしてるんですよ。

今回の事件をきっかけに一度自分に問いかけてみませんか?

自分さえ良ければ良いんですか?

自分のしてることは恥ずかしくないですか?

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2014年3月23日 (日)

不正横行をやめない人達

3月22日の朝日新聞の一面にこのような記事がありました。

「自賠責 接骨院の請求急増 審査ずさん 不正横行」
記事の内容は…
車を持つすべての人が加入する自動車損害賠償責任保険(自賠責)に対し、接骨院からの保険請求が急増していることがわかった。治療費の基準がなく、請求内容の審査もずさんなため、不正請求が横行。「赤ちゃんが腰痛を訴えた」など、現実にはありえない診断がまかり通っている。国土交通省、金融庁など関係省庁は、改善策の検討に乗り出した。


今ごろになって検討に乗り出したなんて、遅すぎですね。業界の人なんかみんな知ってることだし。

そもそも肩こりや慢性腰痛を、保険を使って治療できないのに、それさえも取り締まらないのである。

事故では、自賠責の加入者から集めた保険料をせしめ、肩こりなどでは国民保険料をせしめる。

そんな接骨院や整骨院が横行しているのが、今の日本である。

それを取り締まれない国、そしてそれを許してる国民にあきれる人はいないのであろうか?

柔道整復師の悪行は、業界のほとんどの人は知ってるのに、政治家が関係ある各省庁に強く働きかけなければ永遠と続くだろう。

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2013年12月 8日 (日)

止まらないダイエット詐欺

まずは12月6日の日本経済新聞の記事を紹介します。

根拠がないのに「寝ている間に勝手にダイエット!?」などと痩身効果をうたった広告でサプリメントを販売したのは景品表示法違反に当たるとして、消費者庁は5日、通信販売会社のコマースゲートに再発防止を求める措置命令を出した。
同庁によると2011年12月から13年4月、健康食品「夜スリムトマ美ちゃん パワーアップ版」のチラシや女性誌などの広告に、摂取すれば運動や食事制限なしで痩せられるかのように表示。発売から2年間で154万個、50億円の売り上げがあったという。
同庁は同社から資料提出を受けたが、広告の合理的根拠は確認できなかった。同社は「大変申し訳ない。厳粛に受け止め広告を改善し、再発防止に努める」としている。


いつまでこんなことが続くのでしょうかね。

根拠のない調子の良いこと言って、50億円売り上げて、広告改善しますと言えば許されるのが日本の現状です。

懲りずに同じような事件が起きるのは、悪徳な会社に厳しい罰則がないことや、広告したメディアの媒体に罰則がないのが問題ですよね。それに、騙される方も問題ですね。勉強不足で、楽することばかり考えていますから。

消費者はダイエット商品買う前に、体の仕組みを勉強すべきでしょう。どうしたら体の脂肪が無くなるのか生理学や生化学を勉強してれば騙されないわけですから。

言うまでもなく太るのは、消費カロリーより摂取カロリーが多いからです。よりカロリーを効率良く消費しようと思うなら、筋トレをして筋肉量を増やして基礎代謝を上げることです。そして有酸素運動(激しくなくても良いので、ある程度心拍数の上がる運動)を20分以上することです。
有酸素運動をしなければ、細胞のミトコンドリアで脂肪は代謝されないのです。エステで高いマシンを使おうが、リンパマッサージをしようが、脂肪は分解されないのです。

ダイエット商品にしろ、エステにしろ、きちんと取り締まったらみんな営業に困って経済活動が悪くなるから取り締まらないのであろうか?

脂肪分解酵素の成分が入ったものを飲んでも、有酸素運動を約20分以上してかないと脂肪は燃焼してこないし、飲んだ時と飲まない時の燃焼の違いもわからないのに…。
エステで高そうなマシンを使って脂肪が分解され、リンパや血液を介して尿から排泄されるなどと、ありえない生理学を唱えたり…。

行政がまじめに取り締まる気がない日本では、騙されたくないなら自分で体の仕組みを科学的に勉強すべきですね。

耳ツボダイエットなんてやってる治療院があったら、信用を無くすようなものだけど…。
広告の力って怖いですね。

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